ルワンダとスペシャルティコーヒーの関係 〜その1〜

今回は、ルワンダ紛争やマウンテンゴリラで有名なアフリカのルワンダとスペシャルティコーヒーの関係について3回に分けてお話ししていきたいと思います。
第1回目の内容は、

[目次]
1,ルワンダとは?
2,ルワンダのコーヒーとは?
3,ルワンダの生産者や地域産業と価格の関係

1,ルワンダとは?

ルワンダは1821年にスペインの植民地支配から独立した国です。人口が約1,200万人を有し、日本では東京都が約1,300万人と言われているので東京都の人口より少し少ない規模の人口の国ですね。位置はアフリカ大陸の中央にあり、ウガンダ、タンザニアやコンゴ等に囲まれています。ルワンダは「千の丘の国」としても知られており、高品質コーヒーを作るための標高の高い環境が多くあります。そのため、全土でコーヒーの生産が行われています。その中でも山の多い「フイエ地域」や「ニャマガベ地域」、キブ湖沿岸の「ニャマシェケ地域」、北東端にある「ンゴマ」や「ニャガタレ」で高品質のコーヒーが作られています。

2,ルワンダのコーヒーとは?

ルワンダにコーヒーがもたらされたのは、1904年にドイツ人宣教師が持ち込んだと言われています。もともとは、生産量は輸出できるレベルでは無かったのですが、第一次世界大戦後にベルギー統治となった事も関係するのかベルギーへの輸出が増えるようになりました。また、ルワンダはコーヒーを紛争後の復興のシンボルとし高品質コーヒーの生産に目標を定め、政府もコーヒー取引に積極的になりましいた。そして、当時はアフリカで唯一のカップ・オブ・エクセレンス(スペシャルティコーヒー品評会)が開催されていました。

3,ルワンダの生産者や価格の関係

ルワンダのコーヒーは、農家ではなくウォッシングステーション(精製場)ごとに追跡をたどる事が主になっています。その理由としてひとつの農家の平均生産量です。ひとつの生産者は約180本程のコーヒーの木しか生産していない為、農家レベルまで生産をたどる事は不可能と言われております。その為、農家からコーヒーを集め精製するウォッシングステーションごとに管理・評価する事で品質工場の一助となっています。価格については、前述にもあったように山の多い国のため輸送コストがかかりやすい特徴もあります。

今回は、ルワンダとルワンダコーヒーについての全体像をお話ししました。
次回は、ルワンダコーヒーがスペシャルティコーヒーとして世界に名を広げたお話をしたいと思います。

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