前回に引き続き今回は、パナマとスペシャルティコーヒーの関係についてお話ししていきます。
第2回目の内容は、パナマのスペシャルティコーヒーにおける有名農園についてです。
[目次]
1,エスメラルダ農園
2,ハートマン農園
3,ドンパチ農園
1,エスメラルダ農園
パナマのスペシャルティコーヒーについて話すならこの農園は外せません。ピーターソンファミリーが所有するエスメラルダ農園です。このエスメラルダ農園は中米のコーヒー産業に強い影響を与えました。コーヒー価格が低い時代に、パナマスペシャルティコーヒー協会は、ベスト・オブ・パナマと呼ばれる品評会を開催しました。国内様々な農家が参加し、エスメラルダ農園は、ゲイシャ種と呼ばれる個性的な品種を出品しました。2004年〜2007年の4年連続優勝、そして09年,10年と再度連覇を達成しました。2013年には部門別優勝もしており、04年は21米ドル/ポンドの高価格取引を実現しました。(通常一般のアラビカ種コーヒーは、1.5米ドル〜2米ドル/ポンドで取引されます。)そして、2013年には、350.25米ドル/ポンドの値をつけられました。通常のアラビカ種取引価格の200倍以上の価格です。高価格コーヒーというと、インドネシアのコピルアクやジャマイカのブルーマウンテンなどが有名ですがこれらのコーヒーとは異なり、純粋に高品質を理由とし高値がついた事により大きな影響を与えました。
2,ハートマン農園
ハートマン農園コスタリカの国境近くの地域にあり、1900年代前半にチェコから移住してきてスタートしたと言われています。現在では、三代目のラディボールJr.が農園オーナーとして受け継がれております。彼らの作るコーヒーの中でもゲイシャ種のナチュラル精製のコーヒーは、完熟味がとても強く100%フルーツジュースを飲んでいる感覚になります。このハートマン農園は、コーヒー生産運営とともに敷地内の自然をもとにツーリズムやバードウォッチング等の自然との共存を感じることが出来る環境整備にも力を入れています。高品質コーヒー×観光は参考にする農園も多いはずです。
3,ドンパチ農園
「パナマゲイシャ」の生みの親といえば、このドンパチ農園初代オーナーのフランシスコ・セラシン氏です。1963年に彼は、隣国のコスタリカの米州農業協力研究所(IICA)から「ゲイシャ種」を取り寄せ自ら経営する農園に植えました。そして、そのゲイシャ種は香りや味が他のコーヒーと一線を画すことがわかりました。しかし、この時はまだスペシャルティコーヒー(高品質コーヒー)の概念は無く、他の品種と比べ生産性の低いゲイシャ種が日の目を浴びることはありませんでした。この初代オーナーのフランシスコ・セラシン氏の新しいコーヒーを造るチャレンジが「パナマゲイシャ」を生み出しました。そして、そのチャレンジから50年以上が経過し各農園が研究開発を進める事により、世界最高峰のコーヒーと進化してきました。新しく素晴らしいコーヒー体験を創り出す姿勢をBUCKLE COFFEEも見習い挑戦し続けたいと感じました。
今回は、パナマのスペシャルティコーヒーにおける有名農園についてお話ししました。
次回は、有名農園の中でもエスメラルダ農園に注目しお届けいたします。
BUCKLE COFFEE(東京・大田区)では新鮮で美味しいスペシャルティコーヒー豆を多数取り扱っております。店頭では焙煎豆の販売とドリンクのテイクアウトも行っています。一杯一杯ハンドドリップやフレンチプレスで丁寧に抽出していてアイスコーヒー、ホットコーヒー様々な種類を飲めます。皆様のご来店、通販・お取り寄せでのご注文を心よりお待ちしております。
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