東京・新宿区百人町にあるCEN ダイバーシティホテル&カフェ、通称「センカフェ」様は、オープンした2019年からBUCKLE COFFEEをご利用いただいています。
外国人宿泊客が多数利用される中、海外の方のコーヒーへの嗜好やBUCKLE COFFEEを選ぶ理由について、運営会社であるアフェクタス株式会社代表取締役の細井様にお話を伺いました。

店舗DATA
- 店舗名/CEN ダイバーシティホテル&カフェ
- ジャンル/ホテル・カフェ
- 席数/47席(店内16席、テラス席31席)
- 開業時期/2019年7月
- 住所/東京都新宿区百人町1-5-19
- 最寄/JR新大久保駅より徒歩5分
設備DATA
●使用器具
- エスプレッソマシン(La Marzocco LINEA-2)
- グラインダー(MAZZER SUPER JOLLY Electronic)
●抽出方法
エスプレッソ
施設の特徴を教えてください。
宗教や人種、性別に捉われない「ダイバーシティ」をコンセプトに、2019年にホテルとカフェをオープンしました。「CEN」という名前は、ラテン語の100を意味する「セントリアム」に由来します。LGBTであるデザイナーの方が考案したもので、この施設がある百人町の地名から着想をえて、「百人百様の生き方」を名前に込めているんです。
利用者には当事者の方もいますが、そうでない方も多く利用していると思います。とくに欧米は移民の方なども多いので、ダイバーシティは当然と考えている様子ですね。
私たちはマイノリティを支持しているわけではないものの、偏見や差別もしません。だから、ここに来た方からは「自然体でいられる」とのお声をいただきます。

コーヒーはどんな場面で提供しているのですか。
コーヒーはカフェで提供しています。利用されるのは、近隣でランチをしたあとに立ち寄られる日本人の方や、ホテルに宿泊する外国人の方です。宿泊客の方は90%以上が欧米人の方で、朝や観光の合間にコーヒーを飲んでいきます。季節に関わらずテラス席でコーヒーでくつろぐ方が多いですね。
私たちがカフェで接客していて思うのは、外国の方は日本よりもコーヒー文化が根付いています。非常に味に敏感ですし、個々のコーヒーに対するこだわりも強いです。
例えば、エスプレッソをオーダーする人の中にもシングルショットやダブルショットのほかに、シュガーを加えたい人、水と一緒に飲みたい人がいます。また、海外ではコーヒーを使ったアルコールドリンクも豊富なんですよ。お客様からリクエストをいただいて対応しているうちに、アイリッシュコーヒーやラムラテ、アマレットコーヒーなどもラインナップするようになりました。

コーヒー豆はどのように選んでいるのでしょうか。
コーヒーを使ったメニューは多岐にわたりますが、使っている豆はシングルオリジン(単一銘柄)1種類だけです。BUCKLE COFFEEさんに、ホットでもアイスでも美味しくて、カフェラテにも合うもの、さらにカフェには日本人も多いので日本人の好みに合うものをとお願いしました。BUCKLE COFFEEさんが数値化している豆の状態や味をもとにすぐに再現してくれて、それがすごくマッチしていると思います。
私自身もコーヒーが好きで、BUCKLE COFFEEさんに出会うまでは気に入っている豆の銘柄を買っていたほどでした。けれども、BUCKLE COFFEEさんのコーヒーを初めて飲んだとき、それまでのコーヒーとは別物だと思ったんですよ。香りも味も良く、舌に残る感じが嫌じゃない。シンプルに美味しいと感じたんです。普通のコーヒーよりも少し値は張りますが、美味しいコーヒーとして出す価値があると思っています。

コーヒーに対するお客様の反応はどうでしょうか。
先ほどもお伝えしたように、ホテルに来られるのはみんなコーヒーへのこだわりが強い国の人ばかりです。そんな人たちが、ここでコーヒーを飲みながら「日本滞在中に飲んだコーヒーの中で一番美味しい」と言うんですよ。独自のコーヒー文化があるオーストラリア人や、エスプレッソに情熱をかけているイタリア人が、2杯、3杯とコーヒーをおかわりする様子を私もスタッフたちも見ています。せっかく日本に来ているなら、大手チェーン系の味ではなく日本独自のものを飲んでほしいので、とても嬉しく思いますね。

実は、お付き合いの事情で一度だけ他社の焙煎コーヒーを使ったことがあったんです。すると、お客様の反応が一気に変わりました。それまでコーヒーを飲んでいた方々が残していくようになったんです。「豆を変えた?」という問い合わせも1日に何件もいただくようになり、再びBUCKLE COFFEEさんに戻しました。お客様には違いが分かるんだなと感じさせられた出来事でした。

BUCKLE COFFEEを利用して感じていることを教えてください。
豆の品質が非常に高いです。豆が丁寧に選別されていて、割れたものやひどい状態のものが入っていないため、届いてすぐに店頭で使うことができます。
また、困ったことがあるとすぐに来てくれて、ラテの作り方や豆の知識を教えてくれるんです。コーヒーを使ったアルコールメニューや、ちょっと珍しいかき氷などのメニューを相談したこともあります。豆の品質が高いだけでなく、私たちが気になったことに誠実に対応してくれるので、安心して取引できますね。
この事業をしていると、残念なことに本当にお客様のことを考えているのか疑問に思うものも多く見かけます。メディアで話題になっているお洒落なホテルだけど、実際には現場が疲弊しているなど、目立っているものが必ずしも良いものとは限らないんですよ。BUCKLE COFFEEさんは有名なブランドですが、浮ついたところがなく実直に事業をしている印象があります。そういう企業が結果的に長く残ると思いますね。

お話を通じて、細井様がトレンド性の高い場所でホテル・カフェ業を営み、多様な人々を受け入れているからこそ、本質的な居心地の良さを大切にしているのを感じました。センカフェ様で過ごすひとときが、BUCKLE COFFEEでより思い出深いものになれば嬉しいです。ありがとうございました!
(文・撮影 みつはしさなこ)