モカコーヒーとは、独特の香りや味わいを持つコーヒーとして有名です。また、カフェでよく耳にするカフェ・モカはモカコーヒー特有の風味に似せるためにコーヒーにチョコレートを混ぜたものとも言われています。
今回は、モカの中でも特別な地位を有すイエメン産のモカマタリについてお伝えしていきます。
- モカマタリの「モカ」とはなんだ?
- モカマタリの品質の特徴
- モカマタリといえば風味
- モカマタリのオススメの楽しみ方
1,モカマタリの「モカ」とはなんだ?
よくカフェで「モカ」と耳にしますが、意味を知っているあなたは相当なコーヒー通です。モカとは、イエメンに位置する港湾都市のことです。昔、イエメン産と対岸に位置するエチオピア(現:エリトリア)産のコーヒー豆を、モカ港から輸出していたため、イエメン産と一部のエチオピア産のコーヒー豆を「モカ」と呼ばれるようになったと言われています。よってモカにはイエメン産の「モカマタリ」とエチオピアのシダモ産の「モカシダモ」が流通しています。
2,モカマタリの品質の特徴
モカマタリ(モカコーヒー)の特徴として、他のコーヒー豆と比較して品質のバラツキがみられます。これは、生産管理が雑なわけではなくことの地域一帯での生産方式が原始的な方法を採用しているため品質にバラツキが出やすくなっています。また、芳醇な香りがつきやすいナチュラル製法で生産していることも一つの要因かもしれません。
ここで含まれる虫食いや未熟豆等の欠点豆が混ざってしまってはせっかくの最高なフレーバーのモカコーヒーが台無しになってしまいます。一度粉にする前にハンドピックを行い取り除くと更に美味しく飲むことができます。※焙煎所によっては徹底したハンドピックにより取り除いているところもあります。
3,モカマタリといえば風味
3-1,お花を思わす香り
モカマタリの香りを表現する際に「エキゾチックな香り」と表現することがあります。イメージできるようでイメージできない表現ですがなんとなく大人な感じがします。私たちは、よく「フローラル」といったようにお花のような華やかさに例え表現します。豆から粉にした際に特に強く感じられるお花のような甘い香りを楽しめます。
3-2,複雑な味の変化
コーヒーを好きな方は、エチオピアやイエメンのコーヒーは酸味が特徴的だというイメージをお持ちではないのでしょうか?しかしモカは酸味だけでなく甘みやコクも伴っています。これらの味わいは温度変化とともに感じ方が大きく変わります。温かいうちはコクを楽しめ冷めていくにしたがい酸味が感じやすくなります。温度変化とともに味の変化も楽しめるコーヒーです。
4,モカマタリのオススメの楽しみ方
コーヒーを飲む時は、ケーキやサンドイッチといったフードを合わせる事が多いかと思います。ただし、繊細なモカマタリは味の濃い食べ物と合わせるよりも酸味のあるドライフルーツ等が非常に合います。ドライフルーツを食べながらモカマタリを飲むと口の中で明るい酸が混ざり合いフルーティな味わいが広がります。
コーヒーの味の変化を楽しみたい時は、ブラックで何も食べずに飲むのがお勧めです。ゆっくりと流れる時間にとても合うコーヒー「モカマタリ」で贅沢なひと時をお楽しみ下さい。